文化芸術が企業経営そのものを変革する、その実例を語る。
80年代から「顔の見える企業」という表現が使われてきたが、いま、企業破綻に追い込まれそうな危機に直面している企業からは、経営者の顔が見えない、こころが感じられない。 他方、厳しい時代の中でも「顔の見える企業」が、地域・地方の中小企業にはたくさんある。 そのような企業は、利益よりもまず従業員を大切にしている、地域文化を豊かにしていくことが企業理念のなかに明確化されている。 芸術にこころを寄せる経営のありかた、そこでのアートマネージメントは、時代の精神・息吹に触れながら「思いとその実現」をめざそうとする企業の価値創造になくてはならないスキルでもあるのではないか。 時代を見ない、美しいものに向き合おうとしない集団から豊かな価値は生まれない…