鼎談:柿崎孝夫 × イ・ヨンウ × 清水敏男
柿崎孝夫
Takao Kakizaki学習院女子大学大学院 非常勤講師。 秋田公立美術大学 経営審議会 委員。 1944年神奈川県横浜市に生まれる。 立教大学経済学部卒業。 同年株式会社資生堂に入社。 営業を経て本社広報・宣伝・販促部門の実務を担当、1990年に創設された企業文化部でメセナ窓口・資生堂ギャラリー運営・ギャラリー75年史編纂などを担当、1995年企業文化部長。 その後、執行役員宣伝部長などコミュニケーション部門を歴任。 執行役員(企業文化・広報・宣伝制作担当)を最後に2007年退社。 在職中から現在まで十数年間、首都圏の大学数校で体験にもとづく企業メセナ論を講義してきた。 主な著書に『甦れ、美意識』(1995資生堂ギャラリー)、『文化を愛する企業へ』(1998東京美術)、『企業を文化で語る。』(2007東京美術)などが ある。
イ・ヨンウ
Yongwoo Leeライター、キュレーター、美術史家、2008年より光州ビエンナーレ財団CEO兼ジェネラル・ディレクター。 高麗大学教授(美術史、批評理論)として、アメリカやヨーロッパの様々な大学で講義を行った。オックスフォード大学にて博士課程取得(美術史、カルチュラル・スタディーズ)。 2009年より美術批評雑誌「NOON」編集長をつとめる。 1995年の光州ビエンナーレ創立ディレクターであり(テーマは「Beyond the Borders」、163万人の観客が訪れた)、2004年には光州ビエンナーレ10周年のアートディレクターとして再び招かれた。また、ニューヨークのニュー・メディア・アート・センターのエグゼクティブ・ディレクターも務めた。 彼がキュレーションした主な展覧会に、「The Flower of May」(光州美術館)、「ナム・ジュン・パイク回顧展」(ソロモン・グッゲンハイム美術館、ニューヨーク/韓国国立現代美術館)がある。また、「ホイットニー・ビエンナーレ・ソウル」(韓国国立現代美術館)、「Tigers Tail」(パラッツォ・ヴェンドラミン、ヴェニス)などを協同キュレーション。 主な著作に、「Information and Reality」(フルーツマーケット・ギャラリー、エジンバラ)、「ナム・ジュン・パイク」(サムソン出版)、「Origins of Video Art」(Munye Madang)がある。
清水敏男
Toshio Shimizu略歴:
1953 東京生まれ
1977 東京都立大学人文学科文学科卒業
1983 ルーヴル美術館大学修士課程修了
1985-91 東京都庭園美術館キュレーター
1991-97 水戸芸術館現代美術センター芸術監督
1998-01 イセ文化基金顧問
1999 三鷹の森ジブリ美術館アドバイザー
2004- 学習院女子大学・大学院教授
美術評論家連盟常任委員、東京都現代美術館美術資料収蔵委員会委員、日仏美術学会会員財団法人徳間記念アニメーション財団評議員、 美術史学会会員、国際博物館評議会会員