『日本の美術館の未来』

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日本の美術館は激動する世界のなかでどのようなビジョンを持つべきか。 地域を巻き込んだアートプロジェクトがなぜ盛んなのか。 地域、都市、世界とどのような創造的関係を結ぶのか。 未来志向の議論を展開します。

神谷幸江

Yukie Kamiya
(広島市現代美術館チーフ・キュレーター/日本)

広島市現代美術館学芸担当課長、神奈川県生まれ。 ニューミュージアム(ニューヨーク)アソシエイト・キュレータを経て2007年より現職。 国内外で展覧会を企画、主なものに『ス・ドホ』『サイモン・スターリング』『小沢剛』『マーティン・クリード』『蔡國強』らの個展(いずれも広島市現代美術館)、『Re-Quest−1970年代以降の日本現代美術』(ソウル大学美術館/韓国、2013)『アンダー・コンストラクション:アジア美術の新世代』(国際交流基金フォーラム他、2002-03)などの共同展がある。 西洋美術振興財団学術賞(2011)を受賞。 「DAAD artists-in-berlin」「文化庁メディア芸術祭」などの選考委員を務めた。 共著に「Creamier-Art in Culture」(Phaidon)がある。

建畠晢

Akira Tatehata
(京都市立芸術大学学長、埼玉県立近代美術館館長/日本)

1947年京都生まれ。 早稲田大学文学部卒。芸術新潮編集部、国立国際美術館主任研究官、多摩美術大学教授、国立国際美術館長を経て、現在、京都市立芸術大学学長、埼玉県立近代美術館長。 全国美術館会議会長。 1990、1993年のヴェネチア・ビエンナーレ日本コミッショナー。2001年の横浜トリエンナーレ、2010年のあいちトリエンナーレのアーティスティック・ディレクター。 美術評論集に『問いなき回答 オブジェと彫刻』(1993年、五柳書院)など、共著に『表象のディスクール』(2000年、東京大学出版会)など。 詩人としては詩集『余白のランナー』(思潮社)で歴程新鋭賞、『零度の犬』(書肆山田)で高見順賞、『死語のレッスン』(思潮社)で第21回萩原朔太郎賞を受賞。

南條史生

Fumio Nanjo
(森美術館館長/日本)

森美術館館長。1949年東京生まれ。1972年慶應義塾大学 経済学部、1976年文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。国際交流基金(1978-86)、森美術館副館長(2002-06)などを経て2006年11月より現職。1997年ヴェニス・ビエンナーレ 日本館コミッショナー、1998年台北ビエンナーレコミッショナー、ターナープライズ(英国)審査委員、2000年シドニー・ビエンナーレ国際選考委員、2001年横浜トリエンナーレ 2001アーティスティック・ディレクター、2002年サンパウロ・ビエンナーレ東京部門キュレーター、2005 年ヴェニス・ビエンナーレ 金獅子賞国別展示審査員、2006年及び 2008年シンガポールビエンナーレ アーティスティック・ディレクター等を歴任。近著に「疾走するアジア〜現代アートの今を見る〜」(美術年鑑社、2010年)、「アートを生きる」(角川書店、2012年)がある。

李美那

Lee Mina
(神奈川県立近代美術館主任学芸員/日本)

神奈川県立近代美術館主任学芸員。1966年東京生まれ。 東京藝術大学西洋美術史専攻修了。 静岡県立美術館学芸員を経て2003年より現職。日本植民地時代を含む20世紀前半の東アジア5地域の近代洋画を扱った「東アジア/絵画の近代―油画の誕生と展開」(1999年)や、所蔵作品と大岩オスカール幸男・日高理恵子・菱山裕子・吉田暁子のコラボレーションによる「今、ここにある風景=コレクション+アーティスト+あなた」(2002年)などを静岡県立美術館で、「世界の美術館 未来への架け橋―25のミュージアム建築」(2004年)「篠原有司男:ボクシング・ペインティングとオートバイ彫刻」(2005年)、「アルベルト・ジャコメッティ―矢内原伊作とともに」(2006年)「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト」(2011年)などを神奈川県立近代美術館で企画。 20世紀前半の日韓美術交流を掘り起こす展覧会を2015年に開催予定。