『横浜美術館の試み 新たな時代に向けて』

 

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文化芸術創造都市横浜の美術館の展望を語る。

横浜美術館は、横浜港開港の19世紀半ば以降に焦点を当て1989年に設立された。近代化の玄関として発展してきた横浜の歴史を反映しつつ、近・現代美術、日本画、写真、版画等を収集し、現在、約10,000点に及ぶコレクションを形成している。 21世紀に入り、指定管理者制度の導入や横浜トリエンナーレの受け入れなど、横浜美術館の状況は大きく変わった。人口では日本第2となった横浜市の美術館としていかに発信力を構築できるか、新たな試みと社会における美術館の可能性を探りたい。

逢坂恵理子

Eriko Osaka
(横浜美術館館長/日本)

東京都生まれ。 学習院大学文学部哲学科卒業 専攻芸術学。 国際交流基金、ICA名古屋を経て、1994年より水戸芸術館現代美術センター主任学芸員、1997年より2006年まで同センター芸術監督。 2007年より2009年1月まで森美術館 アーティスティック・ディレクター。 2009年4月より横浜美術館館長に就任。 また、1999年第3回アジア・パシフィック・トリエンナーレで日本部門コーキュレーター、2001年第49回ヴェニス・ビエンナーレで日本館コミッショナー、ヨコハマトリエンナーレ2011総合ディレクター、横浜トリエンナーレ組織委員会委員長をつとめるなど、多くの現代美術国際展をてがける。