前編
後編
21世紀はアジアの時代です。 アジア各地では美術館が続々と建設されています。 アジアからどのような新しい文化芸術が生まれてくるのか。 日本、中国、韓国、香港、タイの第一線で活動するキュレーターたちがアジアの美術館のビジョンを語ります。
前編
後編
21世紀はアジアの時代です。 アジア各地では美術館が続々と建設されています。 アジアからどのような新しい文化芸術が生まれてくるのか。 日本、中国、韓国、香港、タイの第一線で活動するキュレーターたちがアジアの美術館のビジョンを語ります。
1984年首都師範大学歴史学科(北京)卒業。中国でもっともアクティブなインデペンデント・キュレーター、美術評論家のひとり。深圳何香擬美術館藝術総監、金鸡湖美術館藝術総監。北京、深圳、蘇州在住。1960年代より、キューレーター、美術評論家、編集者として中国現代美術にかかわり、実験的かつ批評的、マージナルでオルタナティブな現代美術のグループや若手作家の創作活動に注目してきた。数多くの論文や評論を執筆。中国や海外で数多くの重要な展覧会をキュレーションしている:「Fuck Off 1 and Fuck Off 2」(上海/グローニンゲン美術館、オランダ)、「Reinterpretation: 第一回広州トリエンナーレ」(広州美術館)、「China Now: Reincarnations of Chinese Contemporary Art」(Essl 現代美術コレクション、オーストリア/コブラ現代美術館、オランダ)、「成都ビエンナーレ」(成都展覧会センター)、「A Vista of Perspectives: 第6回深圳現代彫刻展」(OCT コンテンポラリーアートターミナル、深圳)、「Real Life Stories: Chinese Contemporary Art」(ベルゲン美術館、ノルウェー)、「CAFAM Future: Sub-Phenomena-Report on the State of Young Chinese Art」(中央美術学院美術館、北京)
2017年香港に開館予定の視覚芸術を扱う美術館「M+」チーフ・キュレーター。コレクションや展覧会、シンポジウム、講座や解説など、キュレーションに関わるあらゆる側面の活動を監督し、また、スイスの建築事務所ヘルツォーク&デ・ムーロンによる美術館建築を、デザイン・ワーキング・チームの一員として監修している。前職はニューヨーク近代美術館(MoMA)の絵画彫刻部門アソシエイト・キュレーター。2009年から2013年まで在籍の間に、コレクションのために現代美術購入を担当するとともに、エルネスト・ネト、ブルース・ナウマン、ヘリック・オルセンの個展や、「東京 1955-1970:新しい前衛」展(『ニューヨーク・タイムズ』紙と『アートフォーラム』誌の「2012年のベスト美術館展覧会」に選出)などの特別展を手がけた。
また、同館の国際プログラムとして『戦後からポストモダンへ、日本の美術 1945-1989:プライマリー・ドキュメンツ』(2013年)を林道郎、加治屋健司、住友文彦と共同編集。キュレーターとしての最初の仕事はサンフランシスコ・アジア美術館でスタートし、2001年ヴェニス・ビエンナーレ韓国館のコーディネーターを務めた。その後、2003年より09年までミネアポリスのウォーカー・アートセンターにキュレーターとして在籍、ホアン・ヨン・ピンの回顧展(2005年)工藤哲巳回顧展(2008年)を含む多くの展覧会を手がけた。
バンコクのジム・トンプソン・アートセンター アーティスティック・ディレクター。 1964年タイ、チェンライに生まれる。1996年アート・インスティチュート・シカゴにてアーツ・アドミニストレーションのMAを取得、2011年チュラロンコーン大学(バンコク)にて博士論文提出資格を得る。 1996年、バンコクを拠点とする非営利アートスペース「プロジェクト304」を共同で設立、現在もディレクターを務める。プロジェクト304は多領域、異文化横断的な現代美術に焦点を当て、サブカルチャー、グローバリゼイション、移住と疎外の問題などを扱うプロジェクトを行い、タイ国内や国際的なアーティストたちの活動の場となっている。 数多くの展覧会を手がけ、主なプロジェクトに「アンダー・コンストラクション」展(2002年、東京オペラシティ・アートギャラリーおよび国際交流基金主催)、「Politics of Fun」(2005、HKDWベルリン)、「サイゴン・オープン・シティ」(2006-07,ベトナム)、「ユートピアとディストピアの間」展(2011、MUAC、メキシコシティ)がある。 2006年、アーティスティック・ディレクター就任後は、ジム・トンプソン・アートセンターにおける「コクーンを破って:モントリ・トムソンバット」(2010年、「プリミティブ:アピチャッポン・ウィーラセタクン」(2011)「モンティエン・ブーンマ:未完/希少作品」展(2013年、グレゴリー・ガリガンと共同キュレーション)などを手がける。 2013年の瀬戸内国際芸術祭・夏のプログラムでは、小豆島の福武ハウスにおいてニパン・オラニウェートの作品制作展示のコラボレーションを行った。 1997年、「バンコク実験映画フェスティバル(BEFF)」共同設立、2007年までディレクターの一人としてフェスティバル運営に関わった。またアピチャッポン・ウィーラセタクンによる映画「真昼の不思議な物体」(2000)制作に携わるなど、フィルム・プロダクションにも携わっている。
ソウルにある非営利キュレイトリアル組織、SAMUSO現代美術センター所長。 REAL DMZ PROJECT(2012年よりはじまった年一回の展覧会およびヒューマニティーズフォーラムのプログラムを提供する進行中のプロジェクト)アーティスティックディレクター。 関わった主なプロジェクト: 2005年 第51回「ヴェネツィア・ビエンナーレ」韓国パビリオンコミッショナー 2010年 第6回ソウル・インターナショナル・メディア・アート・ビエンナーレ「メディア・シティ・ソウル」アートディレクター 2012年 「光州ビエンナーレ」共同アートディレクター 2013年 「ドクメンタ13」エージェント 2013年 「Jewyo Rhii 個展Walls to Talk to」(Van Abbe美術館/MMK、フランクフルト)共同キューレーション 2013年 「イ・ブル」展(ルクセンブルグMudam 美術館/IKON ギャラリー、バーミンガム) 2014年 「Sung Hwan Kim」初個展(アートソンジュ・センター) 1993年〜2004年 アートソンジュ・センター チーフキュレーターとして韓国の現代アートとインターナショナルなアートの世界とをつなげる重要な役割を果たす。 アートソンジュ・センターでは、マーティン・クリード、キム・ボム、Heague Yang、大竹伸朗などのアーティストの展覧会を開催。SAMUSOでは、1年に一度のアートフェスティバル「Platform Seoul」を設立、キュレーションした(「Projected Image」 (2010)、「Platform in KIMUSA: Void of Memory」 (2009)、「I have nothing to say and I am saying it 」(2008))。 2004年には文化体育観光部賞(韓国)など数多くの賞を受賞し、2003年にはフランス文化省より芸術文化勲章を授与されている。
森美術館チーフ・キュレーター。ニッセイ基礎研究所で文化政策等に関する研究員、東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーターを経て、2003年より森美術館。近年の企画に「アイ・ウェイウェイ:何に因って」(2009-)、「イ・ブル」(2012)、「会田誠:天才でごめんなさい」(2012)、共同企画に「六本木クロッシング2013:アウト・オブ・ダウト」など。2007年〜09年はヘイワードギャラリー(ロンドン)のインターナショナル・キュレーター兼務。2012年、第9回光州ビエンナーレ共同キュレーター、サンフランシスコ・アジア美術館「アジアの亡霊」展ゲスト・キュレーター。日本やアジアの現代アートを中心に、国内外での講演、執筆、審査員等多数。CIMAM(国際美術館会議)理事。
1971年生まれ。アーツ前橋館長。昨年はあいちトリエンナーレ2013のキュレーターをつとめる。 ICC/NTTインターコミュニケーションセンター、東京都現代美術館などに勤務し、「Possible Futures:アート&テクノロジー過去と未来」展(ICC/東京/2005)、「川俣正[通路]」(東京都現代美術館/東京/2008)、ヨコハマ国際映像祭2009、メディアシティソウル2010(ソウル市美術館)、別府国際芸術祭「混浴温泉世界2012」などを企画。また、2006年にはオーストラリアでおこなわれた「Rapt!:20 comteporary artists from Japan」展、2007年には中国を巡回した「美麗新世界」展で、日本の現代美術を共同キュレーターとして海外へ紹介する。 おもな共著に「身体の贈与」(『表象のディスクール6 創造』、東京大学出版会、2000年)、『キュレーターになる!』(フィルムアート社、2009年)、”From the Postwar to the Postmodern, Art in Japan 1945-1989: Primary Documents”(Museum of Modern Art New York、2012)がある。 NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ(AIT)の創立メンバー。