『1989年:「レオナール・フジタ展」と「大地の魔術師展」からはじめる』

 

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「レオナール・フジタ展」カタログ

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「大地の魔術師展」カタログ

1989(平成元)年、東京では「レオナール・フジタ(藤田嗣治)展」が前年末から開かれていましたが、その企画者が清水敏男さんでした。25年目の今年、当時を振り返って林が話をうかがいます。一方、この年春、パリはフランス革命百周年を迎え、ポンピドー・センターで「大地の魔術師展」がその一環で開催されました。「ベルリンの壁」崩壊はこの年の11月のことです。パリの美術界がアジア・アフリカ地域に目を向け始めたこの時期をよく知る清水さんと、いまのアートシーン、そして2018年の藤田没後50年展のパリ開催について話題を広げていきます。

林洋子

Yoko Hayashi
(美術史研究、美術評論 大原美術館特別研究員、京都造形芸術大学教員)

美術史研究、美術評論。東京都現代美術館学芸員を経て、現在は大原美術館特別研究員、京都造形芸術大学教員。2018年藤田没後50年記念展、ゲスト・キュレイターとしても活動中。
おもな著書に『藤田嗣治 作品をひらく』(名古屋大学出版会、2008)、『藤田嗣治画集』(小学館、2014)、企画展に「森村泰昌・空装美術館」(1998)、「藤田嗣治と愛書都市パリ展」(2012、渋谷区立松濤美術館ほか)。

清水敏男

Toshio Shimizu
(学習院女子大学教授、TOSHIO SHIMIZU ART OFFICE 代表、美術評論家、本セミナー企画者)

略歴:

1953 東京生まれ
1977 東京都立大学人文学科文学科卒業
1983 ルーヴル美術館大学修士課程修了
1985-91 東京都庭園美術館キュレーター
1991-97 水戸芸術館現代美術センター芸術監督
1998-01 イセ文化基金顧問
1999 三鷹の森ジブリ美術館アドバイザー
2004- 学習院女子大学・大学院教授

美術評論家連盟常任委員、東京都現代美術館美術資料収蔵委員会委員、日仏美術学会会員財団法人徳間記念アニメーション財団評議員、 美術史学会会員、国際博物館評議会会員