クリッティヤー・カーウィーウォン
Gridthiya Gaweewongバンコクのジム・トンプソン・アートセンター アーティスティック・ディレクター。 1964年タイ、チェンライに生まれる。1996年アート・インスティチュート・シカゴにてアーツ・アドミニストレーションのMAを取得、2011年チュラロンコーン大学(バンコク)にて博士論文提出資格を得る。 1996年、バンコクを拠点とする非営利アートスペース「プロジェクト304」を共同で設立、現在もディレクターを務める。プロジェクト304は多領域、異文化横断的な現代美術に焦点を当て、サブカルチャー、グローバリゼイション、移住と疎外の問題などを扱うプロジェクトを行い、タイ国内や国際的なアーティストたちの活動の場となっている。 数多くの展覧会を手がけ、主なプロジェクトに「アンダー・コンストラクション」展(2002年、東京オペラシティ・アートギャラリーおよび国際交流基金主催)、「Politics of Fun」(2005、HKDWベルリン)、「サイゴン・オープン・シティ」(2006-07,ベトナム)、「ユートピアとディストピアの間」展(2011、MUAC、メキシコシティ)がある。 2006年、アーティスティック・ディレクター就任後は、ジム・トンプソン・アートセンターにおける「コクーンを破って:モントリ・トムソンバット」(2010年、「プリミティブ:アピチャッポン・ウィーラセタクン」(2011)「モンティエン・ブーンマ:未完/希少作品」展(2013年、グレゴリー・ガリガンと共同キュレーション)などを手がける。 2013年の瀬戸内国際芸術祭・夏のプログラムでは、小豆島の福武ハウスにおいてニパン・オラニウェートの作品制作展示のコラボレーションを行った。 1997年、「バンコク実験映画フェスティバル(BEFF)」共同設立、2007年までディレクターの一人としてフェスティバル運営に関わった。またアピチャッポン・ウィーラセタクンによる映画「真昼の不思議な物体」(2000)制作に携わるなど、フィルム・プロダクションにも携わっている。