『日本のエンタメ産業の未来』

『ぴあ』創刊者が語る、 21世紀の文化芸樹と情報の展望。

1972年、7人の若者により情報誌「ぴあ」は創刊されました。 「いつ、どこで、誰が、何を」という客観情報のみを掲載し、情報の取捨選択は読者に委ねるという斬新な編集方針は、当時の文化芸術情報の在り方を変え、多くの人々から支持を集めました。 その後、ぴあは出版業から情報伝達業へと自己規定を改め、「チケットぴあ」事業を開始。 また一方で、映画の新しい才能の発見と育成をテーマにした文化支援活動「ぴあフィルムフェスティバル」も継続して開催しています。 そして、「ぴあ」休刊後の新たな情報伝達の在り方とは…。 「感動のライフライン」の実現を標榜するぴあが文化芸術の情報伝達において果たしてきた役割、今後の展望等について講演します。

矢内廣

Hiroshi Yanai
(ぴあ代表取締役社長/日本)

1950年福島県いわき市生まれ。 1972年7月、中央大学在学中にアルバイト仲間とともに映画などのエンタテインメント情報を網羅した雑誌「ぴあ」を創刊。 1974年、ぴあ株式会社を設立し代表取締役社長に就任。 1984年4月には、コンピューターオンラインネットワークによる日本初のチケット販売サービス「チケットぴあ」をスタート。 オリンピックなど世界規模のイベントのチケット販売も多数手掛ける。 また、1977年より“映画の新しい才能の発見と育成”をテーマに「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」の開催を続けるなど、文化支援活動にも力を注いでいる。 社団法人日本雑誌協会常務理事、公益財団法人ユニジャパン評議員、公益財団法人新国立劇場運営財団評議員等の公職も務める。