アーカイブ

ドリアン・チョン

Doryun Chong
(M+ 美術館チーフ・キュレーター/香港・中国)

2017年香港に開館予定の視覚芸術を扱う美術館「M+」チーフ・キュレーター。コレクションや展覧会、シンポジウム、講座や解説など、キュレーションに関わるあらゆる側面の活動を監督し、また、スイスの建築事務所ヘルツォーク&デ・ムーロンによる美術館建築を、デザイン・ワーキング・チームの一員として監修している。前職はニューヨーク近代美術館(MoMA)の絵画彫刻部門アソシエイト・キュレーター。2009年から2013年まで在籍の間に、コレクションのために現代美術購入を担当するとともに、エルネスト・ネト、ブルース・ナウマン、ヘリック・オルセンの個展や、「東京 1955-1970:新しい前衛」展(『ニューヨーク・タイムズ』紙と『アートフォーラム』誌の「2012年のベスト美術館展覧会」に選出)などの特別展を手がけた。
また、同館の国際プログラムとして『戦後からポストモダンへ、日本の美術 1945-1989:プライマリー・ドキュメンツ』(2013年)を林道郎、加治屋健司、住友文彦と共同編集。キュレーターとしての最初の仕事はサンフランシスコ・アジア美術館でスタートし、2001年ヴェニス・ビエンナーレ韓国館のコーディネーターを務めた。その後、2003年より09年までミネアポリスのウォーカー・アートセンターにキュレーターとして在籍、ホアン・ヨン・ピンの回顧展(2005年)工藤哲巳回顧展(2008年)を含む多くの展覧会を手がけた。